高可用性

AWSのDR戦略4種をRTO/RPOで比較|バックアップ&リストアからマルチサイトまで

リージョン全体が使えなくなるような大規模障害に備えるのが、災害対策(DR:Disaster Recovery)です。AWS では代表的な4つの戦略があり、「どれだけ早く復旧したいか」と「いくら払えるか」のバランスで選びます。

マルチリージョンのDR構成の構成図
図:マルチリージョンのDR構成(タップで拡大)
▶ この構成をサンドボックスで開く 動かして・CloudFormation に書き出せます

まず RTO と RPO を区別する

覚え方:RTO は「止まっている時間(Time)」、RPO は「失うデータの量(Point)」。どちらも小さいほど高コストです。

4つの戦略を比較

戦略DRリージョンの状態RTO / RPOコスト
バックアップ&リストアバックアップだけを保管。障害時にゼロから構築数時間〜最も安い
パイロットライトDB などの中核だけ常にレプリケーション。アプリサーバーは停止(または未作成)数十分〜安い
ウォームスタンバイ縮小版の完全な環境が常に稼働。障害時にスケールアップ数分高め
マルチサイト(アクティブ/アクティブ)本番と同規模の環境が両方で稼働し、トラフィックを処理ほぼゼロ最も高い

上の構成図は、大阪側に縮小した EC2 が常に動いているウォームスタンバイの例です。大阪の EC2 を止めて DB のレプリケーションだけを残せばパイロットライトになります。

見分け方のコツ:「中核のDBだけ動かしておく」→ パイロットライト、「縮小版がすべて動いている」→ ウォームスタンバイ。問題文の「最小限」「縮小した」という言葉に注目します。

DR を支える AWS サービス

理解度チェック:「RPO 数秒・RTO 1分以内、かつ DB 以外はできるだけコストを抑えたい」。適した組み合わせは?

Aurora Global Database + パイロットライト(またはウォームスタンバイ)。DB は秒単位でレプリケーションし、アプリ層は障害時に Auto Scaling で起動します。RTO 1分を厳密に守るならウォームスタンバイ寄りにします。

まとめ

読んだら、手を動かして覚えよう

ArchiCraft は、AWS サービスをドラッグ&ドロップで組み立てて解く資格対策アプリです。SAA・SAP の問題を構成図で解いて、採点と解説で理解を固められます。